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自分らしく生ききるために

ターミナルケアとは、終末期看護のことです。余命が数週から数ヶ月と予想される患者に対して、治療ではなく看護を行う医療のことを指します。延命治療をせずできるだけ苦痛を伴わないように看護し、最後まで自分らしく生きてその日を迎えていただくためのものです。
ターミナルケアの最大のポイントは、最期の日までいかに平穏に過ごしてもらうかということにあります。そのため、医師や看護師だけでなく、ソーシャルワーカーや心理学の専門家などと一緒にチームとして取り組むこともあるのです。ターミナルケアを行う施設としては、健康保険が適用される専門のホスピス・終末期の緩和ケア病床、介護保険が適用される介護療養型老人保健施設、特別養護老人ホームなどがあります。患者や家族が自宅での最期を望む場合は、訪問介護・訪問看護による、いわゆる見とりケアという方法をとることになるようです。末期癌など治癒が難しい患者に対しては、苦痛を抑えるという身体面からだけでなく、精神面からのケアも大切となります。そして、それは患者本人だけでなく、患者の家族も対象となるのです。
最近では高齢化に伴い、アルツハイマー型認知症の患者も増えてきました。胃ろうや経管栄養などで延命を行うかどうかを本人に意思確認できない場合は、家族に意思確認することになります。また、認知症患者の場合には意思の疎通が難しかったり、苦痛があっても訴えられないなどの問題もあります。このような患者にも最後まで自分らしく生き切ってもらうために、ターミナルケアはますます重要です。
ターミナルケアについて>>>http://terminalcare-japan.com